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「お母さん、どう思います?」
とこの間、息子から聞かれて、うまく答えられなかったんだけど。
いじめっ子らのリーダー格のAくん、それと同じくいじめっ子派のBくんが、最近、ぶつかりあっている。息子はそれを見ているんだが、そして、Aくん、Bくん、どっちが正しいのかって迷っている。
息子たちは、児童センターに集まって、遊ぶようにしている。児童センターのコートが貸切できるので、そこでドッチボールをしたり、おにごっこをしたりしている。貸切は人気が高いので、「何時から何時まで」と予約をして、その時間に集まるように約束して、みんなで遊ぶ。
「せっかくだから、みんなで集まって、身体を動かす遊びをした方がいいでしょう?」
「なるほど」
ここまでは大変よろしい話。
なんだが、Bくんが、その場にも携帯ゲーム機を持ってくる。「みんなでできる遊びをしたいから」という呼びかけもあり、他の子はゲーム機を持ち込むのは自粛していたんだが、彼だけは持ってくる。
「持ってきても、やらなければいいじゃない」
「いや、ダメなんですよ。ゲームがあれば、そこへ吸いこまれてしまうんですよ」
「吸い込まれるって?」
「Bくんがゲーム機を置いて、遊びに参加すれば、誰かがゲーム機を借りて遊びはじめてしまう。持っていない人もいますから、みんなゲームがあれば吸いこまれてしまうんですよ」
「あなたも?」
「そうです。Bくんしか持っていないゲームもあるんですよ」
というわけで、リーダー格のAくんが言った。
「ゲームを持ってくるBを呼ぶのはやめようぜ。みんな、誘うなよ。ないしょだぞ、集まって遊ぶ場所と時間は、あいつに言うな」
と言われて、数日。ないしょで集まって遊ぶ場所へ向かう息子が、Bくんとばったり会ってしまった。
「どこへ行くんだ? 遊ぼうよ」
と言われて、嘘がつけない息子は、正直に話をしたんだと。
「Bくんがゲームを持ってくるせいで、遊びがおもしろくなくなるから、誘うなって言われているんだよ」
まぁ、ゲームを持ってくることに、そのぐらいみんな怒っているんだよ。と伝えたかったようだが……。
その日、みんなが遊んでいる場に、知らないふりをしたBくんが現れて、露骨に携帯ゲーム機で遊びはじめたから、もう、大変。
Aくんと険悪な雰囲気に。
「で、お母さんは、どう思いますか?」
「うーーん、仲間はずれは良くないよね。だって、きちんと話をして、止めさせればいいって話でしょ」
「話は何度かして、注意をしたんですよ。それでも止めないんですよ」
「そうなんだ。でも、それで、あいつを仲間はずれにしろって、命令されるのは、違うよね」
「でも、理由があるんですよ。みんな困っているんですよ」
「うーーーーん、だからって、なんか違うよ。いじめと同じじゃん」
「ボクは、Aくんのやり方が正しいと思うんです。正しくないですか?」
「正しい、正しくないかか……お母さんは、正しくないと思うんだ。もっと違うやり方がある気がする」
「ボクは、Aくんが正しいと思ったんです」
やろうと思えば論破はできると思ったんだけど、なんか、できなかった。
今やられているのは、Bくんだけど、それは、ちょっと前の君だよね。
「理由があれば、やられてもしかたない」
それでみんなからの圧力を納得しようとしている、その心をどうしたらいいのか。
わからんのだよ。
"— 北沢かえるの働けば自由になる日記 - [Today][onoko][heureka]「正しくないですか?」と聞かれたよ (via odakin)
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